閲覧ありがとうございます!
はと出張音楽教室の蔭山です。

 

ポップス、ジャズ、声楽・合唱・・・等々、
歌といっても色々なジャンルがあるわけですが、
どの歌でも、うまくなるまでには練習が必要です。

 

では、そのうまくなるまでの期間というのは、
いったいどれほどのものなのでしょうか?

 

ここでは、声楽の視点から考えていきたいと思います。

 

イイ先生に習えばすぐに上達!?

 

きっと、こういう思いを抱いている人は数知れないと思います。

「イイ先生にさえ習えば、すぐに上達することができる!」

といった “ 幻想 ” です。

 

もったいぶらずに先に結論をいうと、

 

 そんなことは保証されておりません。

 

イイ先生と言っても漠然としていますが、
まあここでは、ある程度のキャリアがあって指導力もある先生とします。

そういう先生に習うと、たしかに充実感もあるし、
勉強になることもたくさんあります。
困ったときに、勇気をもらったりすることもできます。

 

でも、そうだからといって、すぐにうまくなることはまずありえません。

 

「じゃあ、悪い先生ならいいの?」と言われたら、それは当然論外です。
(悪い先生とは、あなたの良さや勇気を摘み取ってしまうな先生です。)

 

では、なぜイイ先生に習ってもすぐに上達できないのかといえば、
答えは非常にシンプルです。

 

 そういうものだから

 

・・・というと少し不親切ですが、

要は、身体(発声に必要な筋肉等)を鍛えたり、
感覚・感性を磨いたりするには相当の時間がかかるのです。
あらゆる声実験を重ねていくことで理想の声に近付いていくわけです。

歌の場合は、音楽面のみならず、
言葉に関する訓練も必要となってきます。

 

もちろん才能があれば、すぐにうまくなる可能性はあります。
中には、独学でもすぐに上達してしまう人もいるかもしれません。

しかしそれは特殊な事例であって、
通常は、そんな簡単にはうまくなることなんてできません。
何人も一流音大に進学させたような偉大な先生に習ったとしても、です。

 

もちろん、イイ先生だとあなたをうまくリードしてくれると思います。
あなたの能力を存分に引き出してくれるはずです。

でも、あなた自身が訓練を積まないことには、上達はありえないのです。
1ヶ月2ヶ月でいきなりパッとうまくなったら、
おそらく趣味で歌を習っている方の大半がプロになれてしまいます。

 

声楽も職人の業

 

才能があってもなくても、努力は必要不可欠です

日々、絶え間なく自分の声と向き合って自主訓練を積むことで、
声というのは磨かれ、また必要な感性も徐々に備わってくるのです。

 

いわば、「声楽=職人の業」です。

 

ちょっとやそっとでうまくなってもらっては私も困り果ててしまいます。
長年培ってきたノウハウを、いとも簡単に身に付けてもらっては、
私自身、「今までの苦労は何だったんだ」と落ち込むことになってしまいます(笑)

 

まあ、人それぞれで “ うまい ” のレベルは違うと思いますが、
そのレベルがどうであれ、その地点まで行き着くには、
それ相応の努力・訓練が必要となる、ということを忘れないでください。

他力本願ではなく、自分の力で切り拓いていくことが上達の必要条件なのです。

 

結局、どのくらいの期間を要するのか?

 

もうだいたい答えは明らかになってきていますが、
歌がうまくなるまでの期間というのは、

 

 人それぞれ

 

です。

同じ努力量であったとしても、人によってバラツキがあります。
才能の違い、センスの違い、考え方の違い、性格の違い、身体の違い、環境の違い、
そしてやる気や努力の違い。

こういったもの全てが複雑に絡み合い、期間にバラツキが出てきます。

プロレベルとなれば、何年やっても到達できない人もいるでしょうし、
到達できるとしても云十年かかったりすることもザラです。

プロほどではないけど人前でしっかり歌えるレベルとなれば、
早い人でも数年、通常は10年以上はかかると思っておきましょう。
いや、目指す理想像によっては、やはり云十年スパンでしょうか。

ヘタクソでもいいから最低限人前で歌えるレベルであれば、
まあ1年未満でOKという人もいますが、
長めに見て2,3年を想定しておくのが良いでしょう。

 

 ※ まあ、いくら上達しても、向上心があると、
 「自分の歌はうまくない」と思うことが多々出てくると思います。
 なので、上記のお話は、あくまで “ 客観的に見た場合 ” のお話です。?

 

最後に

 

「そんなにかかっちゃうの?」
と思った人もいると思いますが、はい、かかっちゃうんです・・・。

 

声楽のノウハウは、
頭で理解できたとしても体がついてこないことが本当多いです。
(特に歳を重ねてくると)

声帯や筋肉なんて目で見えないので、
想像力をフル回転させて、「ああでもないこうでもない」と試行錯誤しつつ、
長い時間をかけて声の研究をしていくわけです。

 

私も、先生からノウハウを学んで、そっくりそのまま吸収できればいいな♪
・・・なんて考えていた時期もありましたが、
いくら真似をしても、当然体が違うわけですから再現は不可能です。

理想の声を思い描いていても、
そこに持っていくまでには色々と考え、歌って試し、録音して聴き、
そしてあらゆる曲に挑戦して多角的に磨いていかなければ、
そこにはなかなか近付くことができません。

 

以上は、あなたの夢を潰すためにお伝えしたわけではなく、
「淡い期待を抱いた後に現実を見て落胆する、
といった苦い経験をしないように」と思ってお伝えした次第です。

「そういうもんなんだ」と思っておくことで、
将来を冷静に見据え、安心して学んでいけると思っています。

 

では、さらば!