声楽うまい

ご訪問ありがとうございます!
はと出張音楽教室の蔭山です。

 

この前、生徒のひとり(以下Aさんとします)から、こんな興味深い質問を受けました。

 

「知り合いのことですが、声楽を先生に習うまでは、
歌がうまいねって褒めてくれました。
でも、先生のもとで習い始めて上達したら、
一切そのようなことを言ってくれなくなりました。
……なんででしょう?」

 

まず前提として、
その相手は、Aさんが声楽を習い始めたことを知っていたものとします。

 

そこで私はこう答えました。

 

「おそらくその方からすると、
Aさんが別世界の人間になってしまったと感じ、
敬遠しているのではないでしょうか」

 

それまでは同じ土俵にいた者同士だったわけです。
そういうときは、素直にお話をすることができます。

「お互い声楽やっていないのに、Aさんはうまいからすごいね!」
といった感覚で同等にお話することができます。

 

ところが、片方が上になってしまうと、こうなります。

「Aさんが歌がうまい(上達している)のは、
声楽を習ってるからであって、当然のことでしょうよ」と。

要は、Aさんの成長が面白くないんです。

でも、通常よほど信頼関係がなければ上記のセリフは口に出せませんから、
相手は何も言わないことしかできなくなるわけです。

裏を返せば、Aさんの歌がうまいこと(上達していること)を、
内心、本当に認めているということにもなりますね♪

 

また、こんなケースもありえます。

相手は、Aさんが 好きなことに時間とお金を費やすことをうらやましく思い、
それを素直に言えていない可能性がある、といったケースです。

単に物理的な問題(時間やお金の問題)が邪魔をしているわけなので、
習っている人の自由さをうらやましく思ったりするのは無理もないでしょう。

ちょっと気の毒なケースかもしれませんね。

 

それからですね、世の中にはこんな人もいるもんです。

趣味(特に音楽や芸能・芸術関係)に時間とお金を費やすことを、
“いかがわしい” 、”ゼイタクだ” と見てしまう人。

潜在意識にはそういうのをやりたい気持ちがあるのかもしれませんが、
どこかで植えつけられた変な固定観念があると、
世間体などを気にしてしまって永遠に習えず、うらやましく思ってしまうものです。

 

ですから、相手に何か変な態度をとられても、
「そういうもんだ」と思ってスルーするのが吉かもしれません。

色んな人がいますから、あまり深く考えず、
価値観や境遇の相違があるんだから、しゃあないわ」
と思っておけば良いでしょう。

 

たしかに、そういう人と会話していると、
ところどころでチクチクと心の痛むことを言ってきたりもしますから、
なかなかスルーするのは難しいですけどね(^^;)

相手はヤル気も削いできますし、
遠まわしに人格否定をしてくることもあってツラいものです。

 

でも、そういうときこそ、
私のような第三者に愚痴を吐いていただき、スッキリしてください。
(ほぼ聴くことしかできないですけど・・・^^;)

  入会者限定の特権ですので、あらかじめご了承ください。

 

ちなみにですね、もっともっと遥か上の存在になれば、
全く手が届かない、完全別世界の人間になるわけなので、
かえって人から褒められやすくなる可能性があります。
(一流歌手やオリンピック選手などが良い例です)

 

それと……私もですね、今思えば、
声楽を始めてから、
人から「歌がうまいね」と言われたことはほとんどないです。

それとは逆に、私も、声楽を習っている人に対して、
「歌がうまいね」と言うことは、(便宜的に言う場合を除き)あまりないですね。

というのも、私自身、
そう言われても、あまり嬉しくないからです。

歌がうまい・下手を超越した世界で芸術をやりたいわけなので、
「歌がうまい」と言われると、
「そりゃ習ってきてるから、そうでないと困るでしょう」と、
ひねくれた考えになるのが正直なところ(^^;)

……ですが、それはあくまで私の感じ方なので、
人によっては素直に嬉しさを覚える場合もあるでしょう。
一生懸命やってきたときに初めて「歌がうまいね」と褒められると、
思わず嬉しくなる人もいて当然です。

だから、一概には言えません。
いろいろです。

 

以上、何かしらの参考になれば……と思います。

では、さらば!