音大に行きたいなら、高校は普通科ではダメなのか?
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音大に行きたいなら、高校は普通科ではダメなのか?

高校は普通科?音楽科?

でで~ぽっぽ~!ご訪問ありがとうございます!
はと出張音楽教室の蔭山です。

 

小学生や中学生のうちから音楽大学への入学を考え、
ピアノや歌や楽器の練習を頑張っている人、
もしくはその親御さんに、
今日は高校の選び方についてお伝えしたいと思います。

 

音大を目指す人にとっての高校の進路といえば、
大きく3つの選択肢があります。

  • 音楽科
  • 普通科
  • その他

今回は、便宜上、

  • 音楽科
  • 普通科

の2つに絞ってお話を進めていきましょう。

 

音大を目指すなら、やっぱり「音楽科」?

 

幼いうちから音大を目指す人は、
きっと高校も音楽科に入学することを考えているかと思います。

親御さんだって、
子供を何とかして音楽科に進ませ、
そのまま音大へと突破していって、将来はプロの演奏家に!
と考えていらっしゃるかもしれませんね。

実際、私が音大に通っていたときも、
学生の中には、音楽科出身の人がけっこういました。
専攻によっても割合は異なりますが、
主にピアノ科の学生には音楽科出身者が多かった印象です。

 

高校を音楽科にすることのメリットとしては、

  • 音楽に囲まれた生活を送れる
  • 練習しやすい環境に身を置ける
  • 音大の先生と接点を持ちやすい
  • ステージでの演奏経験を踏める
  • 音楽で育った子にとって、いわば楽園とも言える

などといったことが挙げられるかと思います。

私は普通科出身なので、
以下は友達から聞いたりざっと調べたりした内容ですが、

音楽科では、専門の実技のほか、
楽典、ソルフェージュ、その他の音楽関連科目を多く学び、
数学や英語、体育などの教養科目は少なくなっている
はずです。

音大への進学を前提とした教育が施され、
普通科でやりそうな込み入った勉強は、
学習指導要領で「最低限これだけはやらないといかんよ~」
と決められている分しかやっていない学校も少なくないように思います。

さらには、学校外で別の先生にプライベートで習いたくても、
専攻レッスンの先生が許してくれないこともあるようです。
大人の事情ってやつかもしれません。

 

そう考えると、

  • 音大(その音高の系列の音大があればその音大)にほぼ100%行く気がある
  • 音楽に身を捧げる
  • 実際に才能があると認められている

という子であれば、音楽科が適しているともいえます。
音楽のために生まれてきた子であり、
なおかつその子にヤル気があれば、音楽科は間違いなく楽園でしょう。

「普通科」ではダメ?

 

では、普通科はどうでしょうか。

音楽科しか眼中にない人にとっては、
おそらく、「普通科=勉強ばかりするつまらない科」
といった印象を抱いている人もチラホラいるかもしれませんね。

 

結論から先に言うと、

 

 基本的には普通科がオススメです。

 

その理由として、以下が挙げられるからです。

  • バランスの良い思考力、教養を身につけられる
  • 逆境を乗り越える力が身につく
  • 非音楽人の考え方を忘れずに済む
  • 勉強をたくさんやれるチャンスは高校時代がピーク
  • 進路を変えたくなることがある

 

私は普通科出身者なので、
このあたりのことはひしひしと感じました。

 

まず、高校生というのは、思春期の多感な年頃であり、
なおかつ勉強するための時間もたっぷりあります。

大人になれば、自分のことや仕事のことで手一杯で、
さらに脳まで固まっていってしまいます。

高校時代にしっかり勉強をしたことというのは、
歳を重ねてからも自分の根底に生き続け、
問題解決をするときにも、
そのとき得た思考力・知恵というのは役に立ってくるはずです。

さらに、課題地獄や補習地獄にさいなまれたときは、
その瞬間は「これじゃあ音楽どころじゃない」と不安になりますが、
雑多な物事に優先順位をつけたり、効率良くクリアしていく術(すべ)を、
少しずつ会得していくこともできるはずです。

 

でも、その辺は高校のレベルややり方によっても変わってくるので、
一概に論ずることはできませんが、
絶対に言えることがあります。

それこそ、

非音楽人と交流することで、
その人たちの進路の決め方、将来の夢、考え方などを知れる。

ということです。

たとえ将来音楽家になっても、
非音楽人の価値観や心理を理解しなければなりません。
「音楽しか知らない」では音楽バカになってしまうこともありえます。

そもそも、教養不足な演奏では、
たとえ素晴らしいスキルを持っていても、
それなりの演奏になってしまいます

普通科ではなく「音楽科」に進学した場合は、
音楽ばかりのカリキュラムだけでは物足りないこともあるでしょう。
自ら進んで、
幅広い教養や一般常識を身につける積極性が必要となると思います。

 

あと、普通科にすると良い理由のうち最も重要なのが、
進路を変えたくなることがある」というものです。

少し話が変わりますが、
私は、中学3年生のときまで音大なんて眼中になく、
普通科一本で考えていました。

が、音楽が大好きだったので、
ある日音楽科をピアノで受験してみようかと考えるようになり、
学習塾の先生やピアノの先生と相談しました。

ところが、
学習塾の先生は、「今からでは間に合わない」。

正直、私は、自分の能力を否定されたような気がして、
ショックを受けました。
(今考えてみれば、無謀なことをしようとしていただけですが 笑)

一方、ピアノの先生は、
「普通科にしたほうが、今後の夢の幅が広がるよ」。

当時の私は音楽一筋になったつもりだったのですが、
ピアノの先生のそのお言葉によって、
なぜか心がふっと軽くなりました。

 ※ ちなみに、ピアノの先生は音楽科出身者でした。

 

結果として、私は普通科にしましたが、
その後、やはり夢が揺らぎましたね。

音大にするか、教育大にするか、それとも・・・。

教育大なら、もっと勉強をしっかりやらないとダメだし、
仮に音楽と全く関係のない大学を志望したら、なおのこと・・・。

 

高校時代は、
音大のことを漠然とではなく真面目に考える時期でもあります。
現実と理想のギャップも、思い知ることがあります

その過程で、
今まで頑張ってきた音楽を諦めなければならないこともあり、
逆に、新たなことに挑戦したい気持ちが湧くこともあるのです。

 

でも、音大に行きたいなら、
どの科であっても本気でやらなければ意味がありません。
普通科に入って色々考え悩むことがあっても、
音大に入ることが選択肢にある限りは、手を抜いちゃダメです。

なお、普通科であっても、
工夫すれば練習時間は作れます
いや、作らなければなりません

 

私は「普通科」で良かったし、後悔もない

 

私は、結局ピアノ専攻として音大に行くのは諦めましたが、
中学時代、もし、もっと早くから対策をして、
運良く音楽科高校のピアノ専攻として入学していたら・・・。

・・・きっと、途中で諦めたくても諦められず、
「なんで普通科にしなかったんだろう」と悔やみながら練習し続けるか、
専攻を転向することで、
中途半端な高校生活になっていた可能性があります。

 

私は、普通科生だったゆえ、
音楽に関しては変なしがらみがなく、
とにかく勉強は一生懸命やりつつ、
途中でピアノを諦めることができて、堂々と声楽をやるようになりました

なお、声楽や管楽器などは、
けっこう高校時代から始める人も多く、
音大でも普通科出身の人が多くいましたね。

逆に、ピアノ専攻生に音楽科出身者が多かったのは、
やはり幼い頃から真剣にやっている人が多かったのが、
少なからず関係していたのではないかと思います。

 

ちなみに、私は元々音楽一辺倒の人間ではなく、
あらゆる学問に興味を示す私だったので、
普通科はまあ楽しかったですし、とても良い思い出になっています。
恋もしましたしね♪(片思いで終わりましたが 笑)

 

音大では、「普通科」出身者がトップに君臨することも

 

音楽科を出たからといって、
音大でトップレベルに君臨できるとは限りません。

入学当初は「私は音高出身だよ」と高(たか)をくくっていても、
甘んずればどんどんまわりに追い抜かれていきます。

専攻内のトップに普通科出身者が君臨することも、
なんら珍しくないでしょう。
実際、ピアノ専攻にそういう人がいました。

逆に、音高出身者でも、
「おい、大丈夫かい?」と心配になる人もいましたよ。

 

結局、どっちを選べば良いの?

 

私自身が普通科出身なので、
上記では普通科の肩を持つような形になってしまいましたが、

どんなに公正に考えようとしても、
やはり私は普通科をオススメしますね。

音楽科がダメだというわけではないですが、
ずばり言うと、

「音楽に身を捧げる!」とほぼ100%決心していて、
音大卒業後までのビジョンが大体描けていて、
レベルが高めの音楽科に入れるレベルがあるなら、
音楽科を選択肢に入れても良い。

となります。

要は、中学生の段階で、
よほどの強い思いと高い能力がないのであれば、
普通科にしておくのが無難だと思うのです。

むろん、強い思いと高い能力があっても、
普通科で得られるメリットは大きい
ので、
勉強のほうの受験対策さえ間に合うなら、
ある程度の国公立大学進学率を持つ普通科をオススメします

そして、雑なことを言えば、
今迷っているくらいなら普通科にしてしまいましょう!
です。

きっと、この記事を読みにいらしている人の多くが、
該当するような気がします。

 

 ※ 今回話に挙げませんでしたが、
   総合学科も意外と良いかもしれませんよ♪

 

音楽は、自分しか分からないものではいけません。
必ず共有する相手がいて、
その相手には色々な境遇を持つ人がいます。

今回の音楽科・普通科に限らず、あらゆる面で、
幅広い視野で良く考えていきたいものですね。

なお、普通科ではたいてい、
途中でクラスが文系・理系と分かれたりします。
その手のお話については、
記事「音楽は文系?理系?」をご覧くださいませ。

 

若いうちは、色々なことをやってみましょうね!

では、さらば!

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