声楽教本『コンコーネ50番』は難しい!?学習者の声とは…
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声楽教本『コンコーネ50番』は難しい!?

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声楽教本『コンコーネ50番』は難しい!?学習者の声とは…

ご訪問ありがとうございます!
はと出張音楽教室の蔭山です。

 

日本中の指導者が初心者にやらせるのが、
ずばり、

『コンコーネ50番』

という声楽の教本でしょうか。
ピアノでいうところのツェルニーに相当するかもしれません。

私も、受験生時代にこれを学んできましたし、
当教室でもカリキュラムの中に入れています。

 

『コンコーネ50番』の特徴としては、

  • 歌詞がない
  • 音楽性が豊か
  • 50曲もある
  • 全音版だと安い(笑)

という感じですね。

 

歌詞がない分、言葉の発音を気にしなくて済むし、
暗譜を求められたとしても、しやすいです。
また、曲のストーリー(イメージ)を自由に描くことができます

音楽性も豊かでダイナミックに富んでいるので、
発声向上や、幅広い音楽性の向上にも役に立ちます。

 

ただ、作風は19世紀イタリアロマン派の音楽なので、
例えば バロック時代などの唱法に適しているわけではありません。
その点は少し注意が必要ですね。

 ※ バロック唱法を無視して良いわけではありませんが、現代においてはそれは一般的ではありません。
  『コンコーネ50番』は、いわば現代の一般的な声楽スキル習得に役に立つことでしょう。
  でも、『コンコーネ50番』で学ぶ歌唱法が全てではないということを念頭に置く必要はあると思います。

 

『コンコーネ50番』は簡単?難しい?

 

さて本題ですが、
『コンコーネ50番』は簡単なのでしょうか、難しいのでしょうか?

私は、このことを毎日毎日考えています。
本当に初心者にふさわしいのか?と考えたりもします。

 

結論から言うと、
初心者が学ぶのに適してはいますが、難しいです。

 

先ほど挙げました特徴のうち、

  • 歌詞がない
  • 50曲もある

というのは、メリットでもありデメリットだと思っています。

 

歌詞がないということは、それだけ自由度も高いですが、
具体性やメッセージ性に欠けます。
いわば、ヴァイオリンやフルート、ピアノなどと同じなのです。

声楽の魅力のひとつは、やはり “ 歌詞 ” が付いていること。
むろん “ 声 ” だけでも魅力的である場合もありますが、
歌詞が付いていないとヤル気が起きない人もいるでしょう。

初心者には、イメージングが苦手であったり、
歌詞がないという奔放さに耐えられなかったりすることもあるでしょう。

 

そういうことを前提に置けば、
『コンコーネ50番』は難しいかもしれません。

しかもそれが50曲!!

曲を追うごとにだんだん難しくもなるので、
1年そこらでは50曲終わらず、モチベーションの維持も大変です。

 

けれども、歌詞がない世界だからこそ、
右脳を働かせて音楽表現力を高めたり、
また左脳を働かせて楽譜分析力を高めたりするにはうってつけです。

歌詞にとらわれることなく自由に想像する(妄想する?)のは、
最初は苦手でも、やっているうちに楽しくなってきますし、
表現者として必要な能力と言えましょう。

楽譜を分析する力というのも大事で、
楽譜に隠された作曲者の思いや音楽の姿を、
深く追求することができ、それが表現の幅にも繋がります。

 

以上のように、メリット・デメリットがあるので、
一概に『コンコーネ50番』が良い・悪いとは言えませんが、
難しいのは事実です。簡単なはずがありません。

簡単な曲をやっても成長にはつながらないので、
『コンコーネ50番』くらいの刺激はあっても良いと思います。
ただ、勉強の仕方を間違えると苦痛になってしまうかも・・・(^^;)

 

学習者が抱く、『コンコーネ50番』への思い・考え

 

私は、当教室の開校前から、別で声楽レッスンを行っています。

これまでの生徒さんから得た『コンコーネ50番』への思いや考えを、
ここで簡単に列挙してみましょう。

 

歌詞がないので、漠然ではあるが自由にお話を創れて楽しい。
子どもの運動会とか想像してみたりした。
学習の要点が明確じゃないので、その点では勉強しづらい。
(あとに始めた教本である)『ヴァッカイ』では課題が明確なので勉強しやすい。
きれいなメロディーの曲が多く、特に5番目の曲には癒される。
2番目の曲、シンプルなのに楽しい!!
なかなか進まない。
学生時代にやったことがあるが、全部やれたかどうか怪しい・・・。

 

といった感じです。

 

皆さんよく学ばれ、発声スキルの向上のみならず、
音楽性についても深めようと努力されています。

しかし、険しさも伴いますし退屈にもなってきますので、
そこを「どう切り抜けていくか」「どう自分の糧としていくか」
といった視点も大切になってくると思います。

後半は特に難しいですが、歌えると楽しいのも事実です。

 

そして最後に。

 

私、実は50番全部やってません(笑)
途中までやって、『ヴァッカイ』という教本に移りました。

途中で終えて良いかどうかは人それぞれだと思いますが、
丸々50番やらなくても、
そんなに大きな弊害はないかと私は判断しています。

難しい曲にどんどん進もうとするよりも、
シンプルめな曲で深く深く追求していくほうが、
スタンスとして重要であるような気がしますね。

2016年7月7日(木) 七夕

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